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ダンス写真界の巨匠・柳沢雅彦が贈る「美少女の肖像」
井上穂奈美のオーディション体験記
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どうして私の写真集ができるようになったかというと…実は私、オーディションに応募したんです。社交ダンスの写真家として世界的に有名な柳沢雅彦さんが、去年の夏、東京都内のホテルで写真集のモデルを決めるために開いたオーディションです。そのとき11才だった私は、お母さんとホリプロ・インプルーブメント・アカデミー(HIA)の人に相談して、応募することにしました。
応募規則では、本当は12才以上じゃないとダメだったんですが、HIAの小川健二さんが特別に頼み込んでくれて、なんとか書類を受け付けてもらいました。写真集なんて、さすがに無理だろうなって思ってたんですが、おもしろそうだったので、勇気をふるってチャレンジすることにしたんです。
何日かすると、1次審査の発表がありました。まず書類選考で237人から10人にしぼられたと聞いて、びっくりしました。「夢みたい」それが正直な感想でした。でも最後は、きっと年齢制限で落ちるだろうなって覚悟していましたから、素直には喜べませんでした。どうせ全国各地からキレイな女の子がいっぱい集まるだろうし、やっぱり難しいだろうなって半分あきらめていました。
運命の日は、お母さんと妹と3人で会場へ行きました。審査は柳沢さんのほかゼネラルマネージャーの女性のかたが、いろいろ質問して、私は懸命に答えていきました。今あらためて柳沢さんの目を見ると、とても優しい目なのですが、そのときは、あまりにもジロジロ私を見るので、初めのうちは、こわく感じました。
何分かすると、柳沢さんは突然、立ち上がりました。「緊張しなくていいですよ」と言いながら、横からも、後ろからも、じっと私を眺めながら、ぐるっと一周しました。「足が長いですね」私は、柳沢さんの真面目くさった顔がおかしくなって、とうとうプッと吹き出してしまいました。すると「キレイな笑顔だね」と言われ、今度は大きな口を開けて笑ってしまいました。
「特技は」「好きなスポーツは」「将来の夢は」「なぜオーディションを受けたの」「自己PRしてごらん」などと次々に質問され、ゆっくり考える間もなく精いっぱい答えていきました。自分のことを「明るく、元気で、少しボケています」って言ったら「あっ、そう。キミは天然美少女なんだ」って柳沢さんに言われました。そして「まるで妖精みたいだね。オードリー・ヘップバーンのようだ。ボクのイメージにぴったり。きっと合格すると思いますよ」と付け加えました。
審査員のくせに、わざと他人事のような言いかたをしたので、またしても笑いを押さえるのに、ひと苦労しました。会場を出てから、お母さんに「オードリーって、だれ」って聞いたら「世界的に有名な女優さんよ」と教えてくれました。「へえっ、私のこと、そんなにキレイだって言ってくれたの」と聞き返すと「良かったね。このまま受かるといいんだけど…」と、とてもうれしそうでした。
数日後、HIAにFAXで合格証が届きました。柳沢さんの「きっと合格すると思いますよ」という言葉は、やはり本当だったんだ。こうして私の写真集ができることになったんです。世の中、どんなに努力しても、なかなかうまくいかないことが多いけれど、うまくいくときは、こんなふうに順調にいくもんなんですね。自慢話をしたわけではありません。私が皆さんと知り合えるキッカケになった出来事を、正直に、お話ししただけです。
いかがでしたか。すらすら話しているように思われるかもしれませんが、これでも、ずいぶん照れてるんです。次回の8月28日(月曜日)からは、お待ちかね「井上穂奈美の撮影日記」が始まります。撮影現場での興味深い出来事やナイショ話もありますからね。お楽しみに…。じゃあ、また。バイバーイ。
井上穂奈美
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