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特集/「美少女・井上穂奈美」の魅力を、
国際ダンス写真家・柳沢雅彦が熱く語る


(インタビュアー・西野かおり)


このロングインタビューは写真集「美少女一番星」
(モダン出版/TEL03−3814−7180)の撮影・制作現場からの報告です。



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PART3. 美しき残像

【質問】モデルにとって、豊かな表情の次に大切なものは何でしょうか。

【柳沢】次に大切なのは、一度見ただけで、その子の顔がくっきりとまぶたに焼きつくかどうかでしょう。私の場合、これを『美しき残像』と呼んでいます。

【質問】要するに印象的かどうかということでしょうか。

【柳沢】そうです。でも、それだけじゃないんです。

【質問】と言いますと…。

【柳沢】撮っても撮っても、まだ撮り足らないような不安な気持ちにさせるだけの底知れぬ魅力を、その女の子が持っているかどうかということです。

【質問】わかるような気がします。

【柳沢】もしカメラマンがフィルム代や現像代を惜しんで『もう、これで十分。仕事はオシマイ』なんて投げ出したら、その瞬間に、すべて終わりです。カメラマンにシャッターを押させ続けるだけのパワーがあるかどうか、それは結局、モデルの資質の問題でしょう。

【質問】これから伸びようという新人の場合、特に重要でしょうね。

【柳沢】女優あるいはタレントとして有名になってからだったら、誰にでも顔は知られていますし、当然それなりの存在感もあるでしょう。自分から何も言わなくてもカメラマンのほうが頭を下げて『どうか、お願いします』というふうに低姿勢で接してきます。しかし、まったく無名の新人では、そんなわけにはいきません。

【質問】なかなか有名カメラマンも相手にしてくれないでしょう。

【柳沢】そりゃ、そうです。それに途中で『この子じゃ、とても無理』と判断されれば『悪いけど、キミは、この仕事に向いてないと思うよ』と、いとも簡単に切り捨てられます。今どきの若い人たちが考えるほど、そんなに世間は甘くないんです。

【質問】現実はキビシイですよね。

【柳沢】当然です。カメラマンは、できあがった写真だけで腕前を評価されるから、自分にモデルを決める権限が与えられたときは、よけいにシビアにならざるをえないのです。

【質問】そんな中でチャンスを確実につかむために大切なものは…。

【柳沢】新人として注目されるかどうかは、一瞬にしてカメラマンのまぶたに『美しき残像』を焼きつけられるかどうかにかかっているんじゃないでしょうか。

【質問】『美しき残像』というのを、別の言葉で表現していただけますか。

【柳沢】そう、しいて言えば『美神(ヴィーナス)の誘惑』といったところでしょうか。

【質問】そちらのほうが、ずいぶん意味深ですね。

【柳沢】でも、それ以外には、言い換える言葉が思い当たりません。

【質問】『誘惑』というところが、いかにも柳沢さんらしい。

【柳沢】そうですか。

【質問】モデルが誘惑してくれるのを待っているわけですか(笑)。

【柳沢】カメラマンは、みんなそうです(笑)。でも目の肥えた有名カメラマンを誘惑するのは意外と難しいですよ。シャッターを押した以上は、カメラマンに全責任があるわけです。写真が悪ければ、いつもボロくそに言われるのは当のカメラマンなのですから…。

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