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特集/「柳沢雅彦・美少女写真集」の舞台裏を覗く

(インタビュアー・西野かおり)


このロングインタビューは「井上穂奈美ファースト写真集」
(モダン出版/TEL03−3814−7180)の撮影をもとに構成されております。



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PART1. 新人×新人=?

【質問】国際ダンス写真家が美少女写真集を出すことに対して「よく、やった」という声と「ナワ張り荒らしだ」という声が半々です。さまざまな反響について、どう思いますか。

【柳沢】最初にお断りしておきますが、私が女の子の写真集を出すからといって、よそのカメラマンの仕事が減ることはないでしょう。もし減ったとしたら、そのほうがおかしい。

【質問】どうしてですか。みんな仕事の取り合いじゃないんですか。

【柳沢】だって今回のモデルは、私が主催した新人オーディションで発掘した12才の美少女です。よそのカメラマンと有名女優の奪い合いをしたわけじゃないんです。そもそも撮り方そのものも全然違います。私は好き勝手に我流で撮っただけ。はっきり言って女の子の写真については、まったくのシロウト。つまりは[新人×新人=?]の世界です。

【質問】なるほど。でも美少女ファンや一部のマニアは、そんな意外性に注目してるようです。「これまでの美少女写真集の常識を破りそうだ」って。聞くところによると、たくさんアイドル写真集を持っているマニアの間でも、ずいぶん話題になっているようです。

【柳沢】あ、そうですか。それは初耳です。ちょっとは喜んでいいのかな。

【質問】でも、いわゆる「女性専門」のカメラマンの写真とは違って、生々しい写真が少ないんじゃないかと心配する声も一部にあるようです。できれば過激なものが見たいとか。

【柳沢】ごもっともです。ひと通り撮り終えたあとで、その道の達人に見ていただいたら「世界的なダンス写真家だけあって、とてもキレイな写真ばかりだ。でも、これじゃリアリティに欠ける。どうせなら毛穴まで見えなきゃ、おもしろくない」と言われました。

【質問】そういえば写真がキレイかキレイでないかは別にしても、最近は、そういう傾向の写真集が多いようですね。とにかく生々しさばかりを強調するような…。

【柳沢】でも、そんなものについては、まったく私は興味がないんです。要するに自分の恋人のお肌の調子まで毎日見たいかどうかなんです。私は医者じゃないから、見たくないものまで特に見る必要もないんです。彼女の醸し出すムードこそが、すべてなんですよ。

【質問】柳沢さんの気持ちは、よくわかりますが、それが世間の主流になっているようです。ひどいのになると女の子のキズ跡までもアップで写し出している無神経な写真集もあります。私だったら絶対に怒る…。そんな女の心を踏みにじるような写真は許せません。

【柳沢】あまり女の子の写真は見ないから、他のカメラマンはどうか知りませんが、私も正直いって、そんなもの見たくないです。いくら相手のすべてを知り尽くしたいとはいえ、いちいち虫メガネや顕微鏡まで取り出して彼女の毛穴をチェックするのはどうかと…。

【質問】柳沢さんは、いわゆる女性を撮る専門のカメラマンと、まったく違うタイプの人間のような気がします。いかがですか。自分では、どう思いますか。

【柳沢】そうかもしれません。いつも私は憧れの人の美しさだけを見つめて生きていたいタイプの人間なんです。そういう意味では「永遠のロマンチスト」かもしれませんね。

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