ラブリー・エンジェル(微笑みの天使)
緑に包まれた山里を訪れると、
どこからか清楚な女の子が姿を現した。
「どこへ行くんですか?」
小首をかしげ、親しげに語りかけてきた。
彼女は優しく微笑みながら、
ふるさとを案内してくれた。
頬をなでる、そよ風のような心地よさ。
キミは本当に人間なの?
もしかしたら天使だったりして…。
でも剣道着を身につけたキミには、
凛(りん)とした強さを感じた。
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タイム・トラベラー(21世紀の旅人)
まだ上京したばかりの少女は、
21世紀の都市空間に
驚きの色を隠せなかった。
好奇心を満たしてくれる喜びと、
未体験ゾーンに身を置く不安が交錯する。
「夢のなかにいるみたい…」
そう彼女は呟いた。
このドラマチックな旅は、どのように
記憶されるのだろうか。
しかしキミにとって、生涯でたった一度の
劇空間だったことには違いない。
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花の精(ひまわり娘)
ひまわり畑にレンズを向けると、
なぜか人の気配がした。
ファインダーの隅々まで覗くと、
いつのまにか女の子がまぎれこんでいた。
隠れんぼの次は昆虫採集、
スイカをかじったあとは
歌うように詩の朗読をしてくれたよね。
太陽が西に傾くころ、ふっと
悲しそうな表情をしたキミを
見逃さなかった。
いつか、また会いたい。
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駆け落ちごっこ(甘い誘惑)
よく食べる、よく喋る、よく笑う…。
わけあって駆け落ちしたキミは、
いつも天真爛漫だった。
電車を乗り継ぎながら、
どんどん親のもとを離れても、
生来の明るさを失わなかった。
突然、キミは「海を見たい」と言いだした。
「うみ」「うみ」と駄々をこねる。
まるで、ききわけのない小学生みたい。
でも水着姿を見た瞬間、とても驚いた。
幼いふりをして、もはや大人だった。
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ミス・キャット(メス猫の化身)
港に夕涼みに出かけたら、
ひとりのオンナが立っていた。
「ニャ〜オ!」
甘えるように、ひと鳴きした。
どこか異国の匂いがする。
誘われるままに後を追うと、
彼女の棲み家に辿りついた。
しなやかで、なまめかしい肢体…。
「キミの名は?」と私は聞いた。
「ミス・キャットと呼んで」
彼女は艶(つや)やかに笑った。
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