これは、柳沢雅彦・選抜美少女写真集「夢のつづき」の
舞台ウラについてインタビュー形式でまとめたものです。
( 写真家・柳沢雅彦 × インタビュアー・西野かおり )

PART3 「美少女の個性を語る」
≪前編≫


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【質問】これまでソロの写真集を撮ってきた柳沢さんからしてみると、今回のように美少女の集まりを撮ることに何らかの違和感はありませんでしたか?

【柳沢】最初は「大丈夫かな?」と少し不安でしたが、いざ撮影を開始すると不思議なくらい順調に進みました。やっぱり1人ずつ丁寧に撮ったからかもしれません。

【質問】毎回、女の子が違っていても、スーッと撮影に入っていけるものですか?

【柳沢】もちろんです。僕はプロだし、女の子も将来、女優になりたいと思っているくらいですからね。要するに、本人の気持ちと表現力の問題だと思います。

【質問】たしか10人の女の子が10篇の物語の主人公を演ずるんでしたよね。

【柳沢】そうです。オムニバス形式で可憐さと美しさを競い合うんです。

【質問】もっと具体的に教えていただけませんか?

【柳沢】僕としては、中国の怪異小説である「聊斎志異(りょうさいしい)」を意識して作りました。ただ意識しただけで、決して真似はしていませんが…。

【質問】それって、どんな内容なんですか?

【柳沢】「聊斎志異」は全部で400以上もの話が収録された、ずいぶん大きな本です。次から次へと仙女や狐鬼、妖怪などが登場するんです。ハラハラ、ドキドキの連続だったと記憶しています。

【質問】いま柳沢さんは「記憶しています」と言われましたが、ずいぶん前に読まれたんですか?

【柳沢】ええ。僕が小学生のころでしたから、かれこれ30年以上も昔の話ですね。

【質問】よく内容を覚えていますね。

【柳沢】いえ、はっきりとは覚えていません。ほとんどイメージしか残っていません。

【質問】写真集に着手する前に、もう一度、読み直さなかったのですか?

【柳沢】まったく読み直しませんでした。

【質問】忙しくて、とても、そんなヒマはなかったとか?

【柳沢】そんなことはありません。はっきり言って「聊斎志異」の影響を受けすぎないようにするためです。だって、僕の写真集に登場する美少女は、現代の仙女、すなわち妖精であって、中国の古典の中の登場人物とは違うんです。

【質問】柳沢さんは、いっぱい古典を読んでいますよね。

【柳沢】小さいころは文学少年で、いつも本に囲まれていましたから…。

【質問】写真の仕事をされるうえで、その影響が出てくることもありますか?

【柳沢】そりゃー、あります。あとバイオリンや書道を習っていたとか…。

【質問】そんなこともされてたんですか。ずいぶん多芸多才ですね。

【柳沢】いや全部、中途半端で終わってしまいましたが…。

【質問】でも写真の中に、それが生かされることもあるんでしょ?

【柳沢】当然です。それらが今の僕の感性や美意識を形成しているんです。そういう意味では両親に感謝しています― 「子供のころ、好きなだけ習いごとさせてくれてありがとう!」ってね。

( 中編に続きます )
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引き続き≪中編≫をご覧ください








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